社会的責任と地域貢献活動
地域経済活性化への貢献
当会は、地元のJA等が会員となって、お互い助け合い発展していくことを共通の理念として運営されている相互扶助型の農業専門金融機関であるとともに、地域経済の活性化に資する地域金融機関です。
地域からの資金調達の状況 |
地域への資金供給の状況 |
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【地方債引受】
平成20年度の北海道債の引受(銀行等引受債)は11,200百万円でした。これは総発行額の7%のシェアを占めており、引受全金融機関別のシェアでは上位3位という重要な位置づけにおります。
北海道債の引受をはじめ道内地方公共団体への積極的な資金提供により、地域経済の発展に貢献するよう努めております。
北海道農業への貢献
JAバンク北海道の多様な農業資金
対象者や資金使途に応じ、さまざまな資金を設けています。道内JA統一要綱資金のほか、北海道信連独自資金も設けており、JAバンク北海道が一体となった農業担い手等への金融対策強化に取り組んでおります。
【道内JA統一要綱資金】
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(単位: 百万円) |
資金名 |
資金の使いみちなど |
残 高 |
JAフルスペックローン |
農機具や格納庫など、比較的小口の設備資金 |
24,425 |
JA農業経営緊急支援資金 |
飼料費などの生産資材の高騰あるいは災害などにより緊急に必要となる中・長期運転資金 |
2,660 |
JA品目横断サポートローン |
「水田畑作経営所得安定対策」に係る交付金入金までの間に必要となる運転資金 |
108 |
JA農業経営ステップアップローン |
農業経営が必要な設備や中長期運転資金 |
2 |
JA営農応援ローン |
農業経営に必要な短期運転資金 |
23 |
【北海道信連独自資金(農家組合員等向け)】
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(単位: 百万円) |
資金名 |
資金の使いみちなど |
残 高 |
農業経営ステップアップ資金 |
農地・施設・機械の取得等、農業経営改善に要する資金 |
8,451 |
【北海道信連独自資金(総合JA向け)】
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(単位: 百万円) |
資金名 |
資金の使いみちなど |
残 高 |
農業経営緊急支援資金 |
飼料費などの生産資材の高騰あるいは災害などにより、緊急に必要となる運転資金についてJAが農業者の皆さまにご融資しようとする場合に、その原資をJAに融通する資金 |
1,094 |
共同利用施設等設備資金 |
組合員が利用する共同利用施設等をJA が建設するための設備資金 |
1,742 |
品目横断サポート資金 (H19~21年の期間限定) |
「水田畑作経営所得安定対策」に係る交付金などの仮渡金等に必要な総合JA向けの短期運転資金 |
133 |
当会では独自資金の他に、制度資金、受託資金も取り扱っております。
【制度資金取扱い状況】
(単位: 百万円) |
資金名 |
残 高 |
農業近代化資金 |
28,620 |
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【受託資金取扱い状況】
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(単位: 百万円) |
資金名 |
資金の使いみちなど |
残 高 |
日本政策金融公庫 (農林水産事業) |
生産力の維持増進・食料の安定供給の確保に必要な資金をお取扱いしております。 |
258,255 |
日本政策金融公庫 (国民生活事業) |
教育を受けるために必要な資金をお取扱いしております。 |
1,987 |
住宅金融支援機構 |
災害関連融資等政策的に重要なものを除いて、原則として新規のお取扱いはしておりません。 |
77,093 |
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北海道農業融資研究会の取り組み
本研究会は、農業融資におけるJAバンク北海道としての具体的取り組みについて、討議する場として創設された研究会です。道内JA担い手金融リーダーの各地区委員、オブザーバーとして農林中金、JA北海道中央会などの参加のもと、担い手農業者に対する融資伸張策などについて討議を行っています。
協議を行ってきた事項
● 担い手向け全道統一農業ローンについて
● 「地区農業融資研究会」の設置による体制強化
● アグリビジネス投資育成(株)の活用について
● 農業融資伸張への取組み強化
● 農業生産資材価格高騰対策について など
※JAバンク担い手金融リーダー
農業金融実務の専門家として設置を進めてきたもので、現在全国で1,700名を数え、道内においても286名が各JAで活躍しております。
地域社会とのふれあい
各JAの窓口で年金を受け取られている皆さまが中心となって、年金友の会をつくり活動を行っておりますが、当会は、各JAを通じてこれらの活動を支援し、健康で楽しく暮らせる明るい地域社会づくりに協力しております。
高齢化社会と年金相談
高齢化社会を迎え年金受給者は大幅な増加傾向にあります。
JAバンクは、新規に年金を受け取られる方への受給手続相談、既受給者に対する「貰い忘れ年金」相談など、年金に関する幅広い相談に対応できる相談窓口の充実に取り組んでおります。
年金に関するご質問等は、最寄りのJA窓口へお尋ねください。
役職員によるボランティア活動
役職員参加型のボランティア活動として、平成13年度より役職員やその子弟が読んでいた絵本などの書籍を、道内社会福祉施設等に寄贈しております。平成20年度は、関連会社を含む役職員から寄せられた201冊の書籍を、道内22の児童養護施設に寄贈しました。
社会福祉充実への貢献
「JAバンク」では平成13年度より「地域社会との共生」をテーマとし、お年寄りや体の不自由な方々の社会参加を支援するため、道内社会福祉協議会へ車いすを寄贈しております。平成20年度は、道内27市町村に123台(のべ175市町村600台)の車いすを寄贈しました。
視察・研修等への協力
大学、高校等からの要望に応え、授業の一環として、講師の派遣や学生の受入によりJAや系統信用事業の概要について講義を行っております。
また、平成15年度より日本におけるJAの役割等の理解を通じて各国農業の発展に寄与することを目的としたJICAの視察研修に協力しており、アジア・アフリカ諸国等からの視察者にJAの信用事業等、農業金融についての説明を行っております。
北海道JAバンク食農教育応援事業の展開
JAバンク北海道では、JAバンクが行う社会貢献活動として、「北海道JAバンク食農教育応援事業」を展開しております。この事業はJAが行う食農・環境保全・金融経済教育活動をサポートするのもので、全道小学校に補助教材本の贈呈や小学生を対象とした農業体験学習などに掛かる費用の助成事業を行っております。
全道小学校に補助教材本を贈呈
全道の小学校の5年生を対象に、補助教材本の贈呈を行っております。教材本の内容は、「農業の今と日本の食(食農編)」「農業のやくわりと環境(環境保全編)」「農業のしくみとお金のしくみ(金融経済編)」の3分冊からなり、北海道教育委員会をはじめ各市町村教育委員会の協力のもと、全道1,318校へ児童・教師用を合わせて約190千冊の贈呈しました。
JAグループが行う食農・環境保全・金融経済教育事業
全道各JAやJAの青年部・女性部などが子どもを対象として、食農教育・環境保全教育・金融経済教育の教育活動の実践に取り組んでおります。平成20年度では、59団体で「農業体験学習」「工場見学」「学校給食食材提供」「料理教室」など95事業が行われました。こうした事業を通じて農業・農村地域社会の振興や環境保護活動を支援する社会貢献活動に寄与しており、引続き積極的な事業展開に取り組んでいきます。
環境保全の取り組み
当会は平成15年2月26日に施行された「札幌市生活環境の確保に関する条例」に基づき、平成15年度から環境保全行動計画を策定し、二酸化炭素排出量削減をはじめとする、環境負荷低減の活動に取り組んでおります。
さらに平成18年度からは上記に加え、地方5支所(岩見沢・旭川・帯広・北見・釧路)も参加した本会全体としての環境保全行動計画を作成して全会的に環境負荷低減に取り組んでおります。
基本的な方針
●事業活動における環境負荷低減を目指します。
・地球温暖化の防止(二酸化炭素の削減)
・資源の有効利用
・廃棄物の排出抑制
●法律や札幌市の条例を守り、地域社会との連携を重視して、環境保全向上を目指します。
平成18年~20年度の行動目標と成果
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