社会的責任と地域貢献活動
地域経済活性化への貢献
当会は、地元のJA等が会員となって、お互い助け合い発展していくことを共通の理念として運営されている相互扶助型の農業専門金融機関であるとともに、地域経済の活性化に資する地域金融機関です。
地域からの資金調達の状況 |
地域への資金供給の状況 |
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【地方債引受】
平成22年度の北海道債の引受(銀行等引受債)は140億円でした。これは当年度内総発行額2,113億円の6.62%のシェアを占めており、引受全金融機関別のシェアでは上位第3位という重要な位置づけにおります。
道内農畜産物の販売代金等の資金を会員JAから貯金として吸収し、北海道債の引受をはじめ道内地方公共団体への融資として還元することにより、北海道経済の持続的発展に寄与し、地域社会の活性化に貢献するよう取り組んでおります。
北海道農業への貢献
JAバンク北海道の多様な農業資金
対象者や資金使途に応じ、さまざまな資金を設けています。道内JA統一要綱資金のほか、北海道信連独自資金も設けており、JAバンク北海道が一体となった農業担い手等への金融対策強化に取り組んでおります。
また、平成22年度は、北海道信連独自資金として農業後継者や中核農業者を対象とする「信連 農業後継者応援資金」・「信連 中核農業者応援資金」を創設し、負債の償還圧低減対策による投資意欲の向上や農業経営の安定化、高度化に向けてJAとともに支援体制を強化しております。
資金名 |
資金の使いみちなど |
残 高 |
JAフルスペックローン |
農機具や格納庫など、比較的小口の設備資金 |
43,149 |
JA農業経営緊急支援資金 |
飼料費などの生産資材の高騰あるいは災害などにより緊急に必要となる中・長期運転資金 |
14,838 |
JA品目横断サポート資金 |
「水田畑作経営所得安定対策」に係る交付金入金までの間に必要となる運転資金 |
110 |
JA農業経営ステップアップローン |
農業経営に必要な設備や中・長期運転資金 |
1,047 |
JA営農応援ローン |
農業経営に必要な短期運転資金 |
765 |
【北海道信連独自資金(農家組合員向け)】 |
(単位: 百万円) |
資金名 |
資金の使いみちなど |
残 高 |
農業経営ステップアップ資金 |
農地・施設・機械の取得等、農業経営改善に要する資金 |
7,443 |
信連 新規就農者資金 |
新規就農者が、農業経営を行っていく際に必要となる資金(営農資金・住宅資金) |
61 |
信連 農業後継者応援資金 信連 中核農業者応援資金 |
農業経営の安定化・高度化に資するための既往農業負債の借換並びに借換に必要な費用 |
93 |
【北海道信連独自資金(総合JA向け)】 |
(単位: 百万円) |
資金名 |
資金の使いみちなど |
残 高 |
農業経営緊急支援資金 |
飼料費などの生産資材の高騰あるいは災害などにより、緊急に必要となる運転資金についてJAが農業者の皆さまにご融資しようとする場合に、その原資をJAに融通する資金 |
6,673 |
共同利用施設等設備資金 |
組合員が利用する共同利用施設等をJAが建設するための設備資金 |
18,116 |
当会では独自資金の他に、制度資金、受託資金も取り扱っております。
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資金名 |
資金の使いみちなど |
残 高 |
日本政策金融公庫 (農林水産事業) |
生産力の維持増進・食料の安定供給の確保に必要な資金をお取り扱いしております。 |
242,055 |
日本政策金融公庫 (国民生活事業) |
教育を受けるために必要な資金をお取り扱いしております。 |
1,472 |
住宅金融支援機構 |
災害関連融資等政策的に重要なものを除いて、原則として新規のお取り扱いはしておりません。 |
57,256 |
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北海道農業融資研究会・地区農業融資研究会の取り組み
本研究会は、農業融資におけるJAバンク北海道としての具体的取り組みについて、討議する場として創設された研究会です。北海道農業融資研究会では、道内JA担い手金融リーダーの各地区委員、オブザーバーとして農林中金、JA北海道中央会などの参加のもと、担い手農業者に対する融資伸長策などについて討議を行っています。また、地区農業融資研究会では、JA担い手金融リーダーの参加のもと、地区でのより具体的な取り組みについて協議を行っています。
協議を行ってきた事項
● 担い手農業者向け資金の創設について
● 農業法人への取り組みについて
● 農業法人向けの資本供与(ファンド)の対応について
● 道内系統版「ABL」の取り扱いについて
● 日本公庫の「CDS」の取り扱いについて など
※JAバンク担い手金融リーダー
農業金融実務の専門家として設置を進めてきたもので、
現在全国で1,821名を数え、道内においても290名が各JAで
活躍しております。
地域社会とのふれあい
各JAの窓口で年金を受け取られている皆さまが中心となって、年金友の会をつくり活動を行っておりますが、当会は、各JAを通じてこれらの活動を支援し、健康で楽しく暮らせる明るい地域社会づくりに協力しております。
高齢化社会と年金相談
高齢化社会を迎え年金受給者は大幅な増加傾向にあります。
JAバンクは、新規に年金を受け取られる方への受給手続相談、既受給者に対する「貰い忘れ年金」相談など、年金に関する幅広い相談に対応できる相談窓口の充実に取り組んでおります。
年金に関するご質問等は、最寄りのJA窓口へお尋ねください。
社会福祉充実への貢献
当会では、道内JAとともに地域貢献活動の一環として平成13年度より8年間にわたり、全道175社会福祉協議会に対し、累計600台の車椅子を寄贈してきましたが、平成21年度より新たな社会貢献の取り組みとして、AED(自動体外式除細動器)を寄贈しており、今年度で2年目となります。
寄贈先としては、昨年同様JR北海道が実施中の各主要駅に対するAED配置計画と連携し、新規配置予定分および従前より配置している機器の更新分も含め対応しております。なお、従来通り道内の社会福祉協議会に対しても引き続き寄贈しております。
今年度はJR北海道へ6台(白石・野幌・恵庭・旭川(2台)・北見)、道内の2社会福祉協議会(新十津川町・釧路市)へ各1台の計8台を寄贈し、駅構内での救命活動やJR駅職員・地域住民の救命講習等に活用されています。
当会は、今後も「一人は万人のために、万人は一人のために」の精神に基づき、社会福祉への協力と地域社会とのコミュニケーション充実のため、道内JAと連携し、積極的に地域貢献活動に取り組んでまいります。
北海道JAバンク食農教育応援事業の展開
JAバンク北海道では、JAバンクが行う社会貢献活動として、「北海道JAバンク食農教育応援事業」を展開しています。この事業はJAが行う食農・環境保全・金融経済教育活動をサポートするもので、全道小学校に対する補助教材本の贈呈や小中学生などを対象とした農業体験学習などにかかる費用の助成活動を行っております。
全道小学校に補助教材本を贈呈
全道の小学校の5年生を対象に、補助教材本の贈呈を行っております。平成22年度は「農業とわたしたちのくらし」を北海道教育委員会をはじめ各市町村教育委員会の協力のもと、全道1,268校・46千人の児童を対象に、児童・教師用を合わせて約61千冊贈呈いたしました。
JAグループが行う食農・環境保全・金融経済教育事業
全道各JAやJAの青年部・女性部などが子どもを対象として、食農教育・環境保全教育・金融経済教育の教育活動の実践に取り組んでいます。平成22年度には、75団体で「農業体験学習」「工場見学」「学校給食食材提供」「料理教室」など108事業が行われました。こうした事業を通じて農業・農村地域社会の振興や環境保護活動を支援する社会貢献活動に寄与しており、引続き積極的な事業展開に取り組んでいきます。
環境保全の取り組み
当会は平成15年2月26日に施行された「札幌市生活環境の確保に関する条例」に基づき、3ヵ年の環境保全行動計画を策定し、二酸化炭素排出量の削減など環境負荷低減の活動に取り組んでおります。
平成18年度からは、札幌以外の5支所(岩見沢・旭川・帯広・北見・釧路)を加え当会全体の活動として取り組みを行い、平成21年度から新たな3ヵ年計画を策定し環境保全活動に取り組んでおります。
基本的な方針
●事業活動における環境負荷軽減を目指します。
・地球温暖化の防止(二酸化炭素排出量の削減)
・資源の有効利用
・廃棄物の排出抑制
●法律や札幌市の条例を守り、地域社会との連携を重視して、環境保全向上を目指します。
平成21年~23年度の行動目標と成果
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